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「今一番愛用している楽器」 Vol.3 郡山アティ店スタッフ スガワラ編

皆さんこんにちは。フルートインストラクターの菅原です。
今回は愛用している楽器ということですが、見た目がちょっと古い感じの楽器なのですが、まさに一番愛用しているという事になりますかね、一番っていうか一本しかないので。
私はフルート吹きなのですが、他の楽器も持っていませんし、友達に貸したピッコロも返ってきません。返して!
普段から使っている仕事道具のフルートを紹介します!

Haynes / Silver Soldered toneholes #51388

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Haynes(ヘインズ)というアメリカ・ボストンのメーカーのフルートです。製造番号が51388番ということで後述するいわゆる「オールド・ヘインズ」ではないですが、「ニュー・ヘインズ」と呼ばれる部類にも入らないのかなあと思います。私自身あまり詳しくないので詳しい方いらっしゃたら教えてください!
ヘインズのフルートに限らず、というか楽器全般には「アタリ・ハズレ」がありますが、きっと「アタリ」の部類に入ると私は信じて使用しています。かなり古い感じなのでかっこいい部分だけ画像載せます。ロゴとかは個人的にどのメーカーよりもかっこいい気がします。あとEメカが付いていないものですが、個人的についてないほうが見た目がかっこいいので付いていないものを選びました。楽器全体だいぶ黒くなっていますね。大体の方は「渋くて良いですね。」と言ってくれますので日本はほんといいところだなと感じます。全貌が観たい方は私がお店にいる時にお声掛け下さい。
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Haynesというフルート

ヘインズのフルートについて少し説明をします。
音色は独特の甘さがあると言われ、吹奏感以上の響きが他のフルートとは比にならないものがあるとも言われています。ただ、後述しますが扱いがとても難しい部分もあり、相性なども考慮しないと手に持つことは難しい楽器だと私は感じます。
1960年代前半頃までに作られたヘインズのフルートは俗に「オールド・ヘインズ」とも呼ばれ、1950年代以降のオールド・ヘインズは黄金期と呼ばれるほどに質の優れたフルートだったようです。優れたヘインズのフルートは聴き手はもちろん吹き手も魅了する魔力のようなものがあり、「ヘインズ狂」と呼ばれる人が現在も世界各地にいるようです。
ヘインズのフルートは、一時は本数が少なく手に入りにくかったため、「幻のブランド」とも呼ばれた時期があったようです。それに加え、ランパルがゴールドのヘインズを愛用しているということでも有名なヘインズですが、私自身ランパルに憧れもあったため、ヘインズかっこいいなあと思っており、後にヘインズを手にする事に繋がります。

ヘインズとの付き合い

そして縁があり憧れのヘインズを使っていくことになるのですが、手にしてから3日くらいで「この楽器最悪だ」と思うようになりました。音程は最悪、音量はない、おまけにすぐ楽器全体黒くなるしなんだこれってなりました。初めて吹いた時はものすごい心地よさがあったのに、ちょっと吹きだすと全く思い通りにいかなくなっていました。もうだめだ、ギタリストになろうとも思いました。そこからしばらくフルートを吹かなくなってしまいました。
しかし久しぶりに何かの集まりがありヘインズを吹いた時、初めて吹いた時のような感動があり、周りの人間からも賞賛されたことがありました。あまり具体的な内容は言えませんが、それからヘインズの吹き方というか「向き合い方」が少しずつ分かるようになっていきました。今でも悩まされることはありますが、ある程度の関係までにはなれたかなと思います。ヘインズをお使いの方には何となく分かって頂けるのではないかと思いますが、ヘインズって本番とかで助けてくれないんですよ。逆に言えば自分がしっかりしていればちゃんと応えてはくれるというか。練習不足を許してはくれないので、状態を整えることだけは私もしっかりするようになりました。
この楽器と一緒にコンクール、試験、演奏会、色々な修羅場をくぐり抜けてきた事実もあるので、私には合ってる楽器なのかなとも最近では感じております。ただ、良い調子だったのに急にそっぽ向かれることもあるので、8,9年間付き合っている今でも完全には打ち解けていません。意思があるんじゃないかこの楽器!?と未だに感じています。他のフルートとは本当に一味どころか四味くらい違います。

楽器選びは慎重に!

なので私にとって今のこの楽器はずっと使ってきましたし今後も使い続けるでしょうから、愛用していると言っても良いかと思います。思い通りにはなかなかいかないフルートですが、ヘインズの音色が魅力的な事は事実ですし、吹いていてここまで楽しく感じる楽器もないでしょう。
この記事を読んでヘインズに魅力を感じた方がいれば幸いです。
楽器選びは慎重にしましょう!「憧れ」とか「あの人と同じ楽器」という理由もありますが、一度手にとって試奏してみる事をオススメします!
フルートの事で分からないことがありましたらぜひご相談ください!一緒に一番お気に入りの楽器を見つけましょう!


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